装画はQ-TAさん。

不思議に、ぎゅっと、掴まれる。
初の文庫収録となる『季節のお話』『ちいさなおはなし』の他、未収録作品などを集めたSF・ファンタジー短篇集。

カバーは、新井素子さんの既刊装幀のイメージを覆すスタイリッシュなビジュアルにしたい、というオーダー。表題作の「影絵」のイメージを表現すべく、Q-TAさんのモノクロの作品をお借りすることに。「時間」にまつわるお話ということもあり、連続絵のように加工して使わせていただきました。
印刷はスミとベージュの2色刷り。ほんのり温かみと深みのある黒にすることを目指しました。
文庫ではありますが、用紙にはMr.Bをセレクト。マットニスで仕上げた結果、不思議な風合いが生まれました。
本文デザインも担当。全体にスタイリッシュさを残しつつも、目次にはかわいらしい印象の書体（じゅん）をセレクト。新井作品らしさをプラスしています。