被災者に仮設住宅からの転居を促していた役場の職員が、密室で殺された。容疑者は、一方的に負い目のあるかつての友。友情と職務の間で揺れ動く刑事の決断は──。
震災復興の大義名分の下黙殺される弱者の声を聞く「宮城県警シリーズ」待望の第三弾。
「宮城県警シリーズ」三部作の締めくくりとなる作品。装幀は既刊の重厚なトーンを踏襲してほしい、というオーダーを受け、見せ方を検討。希望と死、両方のイメージを想起させる「虹」をビジュアルとして採用することに。
作品の根幹は社会派ミステリである一方、「友情か職務か」「過去への後悔と未来への決断」といった青臭さもストーリーにあるため、ダークになりすぎることは避けました。
本文フォーマットの設計、目次や扉など本文付き物のデザインも担当しています。
ジャンル|ミステリー・サスペンス・写真/コラージュ・警察