ジャンル|イラスト・ミステリー・サスペンス

忌名の如き贄るもの

三津田信三 (講談社)

装画は村田修さん。

「この忌名は、決して他人に教えてはならん……もしも何処かで、何者かに、この忌名で呼ばれても、決して振り向いてはならん」
生名鳴地方の虫くびり村に伝わる「忌名の儀礼」の最中に起きた殺人事件に、名(迷)探偵刀城言耶が挑む。

彼岸花を持って微笑む女性の背後に浮かぶ禍々しい面。女性を囲むように配置され、ほのかに発光しているようにも見えるタイトルが、さらなる不穏さを演出しています。
帯にもうっすらと装画を敷くデザイン。装画と響き合うようなメインの惹句が引き立つような配色を意識。
目次や地図など、本文付き物のデザインも担当。端正なレイアウトですが、カバーと目次の仮面がリンクし、禍々しさが増幅されています。