ジャンル|ミステリー・サスペンス・写真/コラージュ

悪童たち 上

紫金陳 著/稲村文吾 訳 (早川書房)

ビデオに偶然映り込んだ殺人犯の恐喝を思いついた子供たち。巻き込まれた少年は、次第に抜き差しならない窮地に追い込まれていく……。

ドラマ化され中国で社会現象を巻き起こした華文サスペンス小説の話題作、登場。
主人公の子供たちが置かれた状況を踏まえて、中国の発展から取り残された側面を装幀で見せることに。近代化された都市ではなく、古い団地の前に佇む「悪童」たちの姿をメインビジュアルに。
ノワール感を出しすぎることは避け、ミステリの読者も手に取りやすい装幀となることを目指しました。
社会派小説らしい一面を感じたこともあり、タイトルはかっちりと硬派な書体・置き方に。黒×赤の帯で全体を引き締めています。