成功の快楽は、恐怖への入り口……。
芥川賞を受賞し、ある朝突然有名人になったK。「成功者」となり夢のように一変した日々は、彼を不気味な迷宮へと誘っていく……。
「成功者K≒羽田圭介」をキーワードに、虚実の境目が混沌としつつも物語性が前面に出た装幀にしたい、というオーダー。
ブレイク前の象徴的衣装であるボーダーのTシャツを着た羽田さんの写真を、羽田さん自身が眺めている、という構図が採用に。よく見ると、虚構が現実に滲み出しています。
koichi sakano,welle design 2012