造形はMargaret Oomenさん。
「おばさん」になる方法を、誰も教えてくれなかった
古今東西の名作をひもとくことでいつの間にかネガティブな響きを持たされた「おばさん」像を捉え直し、女に呼び名のついた自由な中年期を取り戻す、圧巻のカルチャー・エッセイ集。
「おばさん」という概念のジェンダーステレオタイプを超えていく本なので、あえて人物像を使わない形で、柔らかな印象になりすぎない装幀を目指すことに。カバービジュアルには、石と編み物というギャップのある素材を組み合わせた作品を採用。かわいらしい飴のようにも、社会に投げつける石のようにも見える、という多面性が決め手に。
目次や扉などの本文付き物デザイン、本文の見出し等の指定なども担当しています。エッセイと学術書の中間地点に属するような作品のため、固くはなりすぎず、でも柔らかい方向に振れすぎないようなデザインを心がけました。
ジャンル|ノンフィクション・学術・人文・造形物