木の幹に詩を書きつづけようなんて気になってないといいけど。ぽくらは砂漠の真ん中で生きつづけることになるんだから。
家族に抑圧されながら生きる「ぼく」といとこのセレスティーノ。生と死、現実と幻想が混ざり合い紡がれる、圧倒的な生命の物語。「ペンタゴニア(五つの苦悩)」五部作の第一作。
「抑圧と自由」「暴力と抵抗」「生と死、現実と幻想の未分化/魔術的リアリズムの奇想」 といった作品の概念やイメージ、奇想的な面の強い雰囲気を織り込んだ装幀にしたい、というオーダー。「濃緑の草」「木の幹に書かれた詩」「井戸」「斧」といった、作中で重要な役割を果たしたり印象的だったりするモチーフを組み合わせて、ビジュアルを作成。
過酷な話ではありますが暗くはなく、不思議な眩しさや自由さ、突き抜けた爽快さ、爆発的な生命力がある作品なので、ある種の明るさを醸し出すことを目指しました。
ジャンル|文芸・写真/コラージュ