日蝕えつきる 花村萬月 (集英社) 装画は弘瀬金蔵「絵本太功記 杉の森とりで」。 「触るな危険」な装幀にするため装画には幕末の絵師・絵金の絵を採用したいというご希望を受け、作品を選定。おどろおどろしく無惨ながらも、どこか覗き込まずにはいられない魅力を持つ絵が、天災や飢饉に見舞われた地獄のような世の底辺でもがきながら生きて死ぬ作中の人物たちの姿にシンクロするようです。