月と太陽の盤 碁盤師・吉井利仙の仕事 宮内悠介 (光文社) 本格ミステリっぽい本にしたいというオーダー。いちばん大きなモチーフである「碁盤」をベースとしたデザインを検討。歪み亀裂の入った碁盤上で星座に見立てた碁石と怪しげな意匠を絡め、盤上に宇宙を創出。生っぽさを極力排し、情念と論理のバランスを取りました。角背であることから、本自体が碁盤のようにも感じられます。