
装画は田中寛祟さん。
金もうけのために設立された、「ひとの善意」を崇拝する新興宗教団体。礼拝堂のある月蝕島で、熱心な信者が次々と殺害されていく。これは、善意のための殺人なのか? それとも、過去の事件への復讐なのか?
今作も著者既刊『私雨邸の殺人に関する各人の視点』同様探偵不在のミステリーということで、デザイナー・イラストレーターも同じ布陣で装幀を担当。
①孤島・クローズドサークル ②新興宗教・信仰のどちらを押し出すかをご相談した結果、②の路線としてタイトルにもある「信者たち」の姿を描く案が採用に。中心人物の一人で聖女みを感じさせる女性をメインに据えることで、焦点をはっきりさせました。
タイトルは白抜きにして強く押し出しました。ガタついた線が信者たちの不協和音を予感させます。





