装画は唐々煙さん。
老舗百貨店のオーナー一族と、一介のサラリーマン家庭の赤ん坊が連続して誘拐された。夫、妻、恋人、従業員……それぞれの思惑が交錯する、多重誘拐の傑作ミステリ。
聖母子像を想起させる構図の中、今にも引き裂かれそうな母親と赤ん坊。万年筆は、タイトルにもある「詩人」の暗喩。モノトーンの中に黄色を差し色とした仕上げがインパクト大。
タイトル周りや帯にも、この黄色のイメージを活かしたデザインを。
目次や扉などの本文付き物のデザインも担当しています。カバーのデザインを本文中にも取り入れるスタイル。