死の扉 小杉健治 (双葉社) ある男の証言で無罪となった元プロ野球選手。男の息子は安楽死させられた疑いがあり、担当医が取り調べの最中。二つの事件に違和感を抱いた検事は捜査を進める中で、自らの過去、母親、死と向き合うことになり……。 終末医療のあり方を問うヒューマンミステリー。リーガルミステリとしての側面もありますが、装幀では完全に医療ミステリとして見せる方向に舵を切りました。死を想起させるような赤い羽がアクセントになっています。