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火車の残花 浮雲心霊奇譚

神永学 (集英社)

装画はオクソラケイタさん。
赤眼の憑き物落とし・浮雲は、旅の途中罪人の亡骸を奪う妖怪・火車が次々と人を殺しているという噂を耳にし、連れの土方歳三らとともに調査に乗り出すが……。
はじめに「妖怪の世界と人の世界の曖昧な輪郭はいつ溶け合うかわからない」というキーワードを設定。
メインの登場人物である浮雲・土方と妖怪を絡ませることを前提に、ベースとなる構図案をご提案。そちらをベースとしつつ、オクソラさんにイメージを膨らませていただきました。
本全体を通じて、黒が基調の中に意識的に赤を多く使っています。浮雲の瞳や炎、彼岸花を彷彿とさせる色です。さらに装画を表紙や別丁扉にも使わせていただき、華やかな印象に。
デザインは、これまでの「浮雲心霊奇譚」シリーズとは一新。より文芸書然とした端正な明朝を選び、王道感を演出しました。