ジャンル|ミステリー・サスペンス・写真/コラージュ・時代

狐花 葉不見冥府路行

京極夏彦 (KADOKAWA)

死んだはずの魔性の男が、再び江戸の町に現れた。魅入られた者たちの命運と、その裏にある過去の遺恨とは──。
京極夏彦初の歌舞伎原作小説。

格調高く和の雰囲気のある装幀にしたい、というオーダー。箔の使用を前提にデザインの検討を進め、作品を貫いて登場する曼珠沙華をメインのモチーフとすることに。ちなみに、タイトルの「狐花」も曼珠沙華の別名のひとつです。禍々しい美しさと妖しさ、外連味の共存するカバーとなりました。
カバー・帯の資材には、着物の生地のような質感のあるユニテックGAを採用。表紙や見返し、別丁扉についても風合いのある資材を採用し、所有欲をくすぐる豪華な造本となりました。