ジャンル|グラフィック・ホラー

京極夏彦 (KADOKAWA)

いもしない猿を異様に気にするパートナーを残し、亡くなった曾祖母の家に向かう女。ところが、行く先々で猿の影が彼女につきまとう。さらに、辿り着いた村では、変死事件が起きており……。
怖さ、恐ろしさの本質を抉りだす、瞠目の長編小説。

作中で言及される「怖さ」の正体のようなものを装幀でも表現できないかと試行錯誤した末、黒地に金箔のドットパターンの中に、よくよく見ると猿の顔が浮かび上がる、という案が採用に。
タイトルは、黒い靄の中に文字があるようなイメージに。この靄も、作品からインスピレーションを得たものです。
帯には加工は使用せず、カバーとは切り離したデザインに。暗闇の中にぽつりと浮かぶような言葉がまるでカバーの猿の言葉のようにも見え、恐怖をかきたてます。
表紙や別丁扉も、ドットパターンを使ったデザインに。解像度を変えることで、猿の見え方がカバーとは違うようになる仕掛けが。
目次や扉など、本文付き物のデザインも担当。