ジャンル|イラスト・ミステリー・サスペンス

白医

下村敦史 (講談社)

装画は太田侑子さん。
「先生の手で俺を死なせてほしい」。ホスピスの医師は、ほんとうに3人の患者を安楽死させたのか。彼は沈黙する、”罪”を背負うために──。
著者渾身の傑作医療ミステリー。
「安楽死の是非」という難しく答えの出づらいテーマに正面から向き合った作品。装幀ではあえて「患者の命が医師に委ねられている」ことがストレートに見えるような構図を採用しました。
太田さんには、極力あたたかみも削ぎ落とし、緊迫感のある表現をリクエスト。人物の顔の向きや全体の色味など、何度も調整を重ねていただきました。
短くも強いタイトルを活かすべく、中央に白抜きで配置。4色長帯とすることで、強さを補強しています。
佇まいは静かながらも、迫力のあるレイアウトになりました。
目次や章扉など、本文付き物のレイアウトも担当。緊迫感を重視して、文字を中心とした構成にしました。