ジャンル|文芸・イラスト・青春・学園

私が鳥のときは

平戸萌 (河出書房新社)

装画は丸千代さん。

ある日、母が突然余命三ヶ月の友達・バナミさんを、家にさらってきた。受験生の蒼子は戸惑い嫌悪感を覚えるが、ひょんなことからバナミさんと一緒に受験勉強をする夏が始まり……。
第4回氷室冴子青春文学賞大賞受賞作。

きらきらした夏と鳥、少女をモチーフに、青春小説の王道らしいからっとした装幀にしたい、というオーダー。ストレートに、夏空の下で両手を広げる少女を描いてもらうこととし、色使いが印象的なイラストレーター丸千代さんに装画をご依頼。爽やかかつ軽やかな、すてきな装画を仕上げていただきました。交互に塗られたピンクと水色のマニキュアもポイントです。
青を可能な限り鮮やかに出すべく、特色を使わせていただきました。帯には薄いレモンイエローを使って、徹底して爽やかさを演出。
羽や雲、タイトルとのコントラストが非常に美しく、透明感に満ちた一冊となりました。
本文フォーマットの作成や、目次・扉のデザインも担当。装画の雲や羽の要素を使い、余韻のあるデザインに。