装画は田中寛祟さん。

クローズドサークルだ。僕は今、クローズドサークルの中にいる！
土砂崩れで、かつて殺人事件が起きた森の中の館・私雨邸に閉じ込められた11人。ところが持ち主の資産家が殺害され、現場は探偵不在のクローズドサークル状態に。残された10人はそれぞれの視点から推理を展開し、犯人を突き止めようとするが……。

装幀ではライトな本格ミステリの雰囲気を出したい、というオーダー。田中さんには、館ものの雰囲気も出しつつ、推理を披露する登場人物たちの視点が見えるような装画をお描きいただきたいとご依頼しました。「雨」を印象的に使ったキャッチーな装画をご提案いただきました。
一筋縄ではいかない内容を反映したようなタイトルのレイアウト。帯のネームが多めだったので、メインのキャッチの下にラベルを敷くなどして、可読性の高さは強く意識しました。