ジャンル|文芸・イラスト・恋愛

紅雀

吉屋信子 (河出書房新社)

装画はマツオヒロミさん。

私はけっして誰からも愛されない少女なんですわ。
両親を失い、男爵家で暮らすことになった美しい姉弟。利口だが頑なで自尊心の強い姉は他人に養われることを嫌い、籠に閉じ込められたような生活から抜け出すことを考え始め……。

吉屋信子が残した名作3冊を刊行する企画。現代の女性読者を主なターゲットとして設定し、それぞれ主人公格の女性を単体で別々のイラストレーターさんに描いていただく方針を決定。デザインの雰囲気などはある程度寄せつつ、フォーマットを作ってシリーズ感を出すことはせず、作品ごとの魅力を最大限に引き出せる装幀を目指すことに。
『紅雀』では、乗馬の得意な主人公・まゆみの姿を描くことに。マツオヒロミさんが、乗馬服姿で馬を曳く姿を魅力的に描き出してくださいました。紅葉のアクセントも非常に印象的。