装画は絵金「花上野誉石碑」。
江戸末期の土佐に生まれた天才絵師・絵金。その絵に魅入られ人生を左右された男たちがいた。彼らの生き様から絵金のおそるべき芸術の力と、底知れぬ人物像が浮かび上がる、傑作時代小説。
単行本に続いて装幀を担当。基本的には単行本を踏襲したレイアウトですが、幾分絵がよく見えるよう、暗闇の領域などを調整しています。
異端の天才絵師の物語にふさわしい装幀を検討した結果、祭りの夜の闇の中、蝋燭の炎に照らされた絵が妖しく浮かび上がる様を紙面上で再現することに。
全体的に猛々しく、一緒の狂気が滲み出る装幀を目指しています。