装画は井筒啓之さん。
何者かに殺された目明かしの父の跡を継ぎ、「神楽坂の若親分」となった常吉。父の死の真相を追ううち、国を傾けかねない悪事が進行していることが明らかになり……。
時代小説ファンへの訴求力を高めつつ、ポップな要素も織り交ぜた装幀にしたい、というオーダー。キャラクタに焦点を当てる形の装幀を目指すことにし、江戸っ子の気っぷの良さが感じられる若親分・常吉と、彼を盛り立てる人々の姿を描いていただきました。
デザイン的には、間口が広くスタンダードな時代小説然とした佇まいながら、圧を強くしすぎず、それでいて特徴的なものになることを目指しました。