「私立探偵飛鳥井」シリーズ待望の最新刊。
主人公である探偵のキャラクター性は出さず、探偵よりも社会や街にフィーチャーした装幀にしたい、というオーダー。同時代的な社会情勢を組み込む作品性を意識しつつ、かっこよくスタイリッシュになることを目指しました。
現在進行形の事件と過去に起こった事件が交錯する構成から、「東京タワー」をシンボリックに用いつつ、同一の写真をカラーとモノクロで使い分けることで、現在と過去がクロスするイメージを表現。タイトルを切り裂くような斜線は、弊社が装幀を担当した笠井作品には共通のあしらいです。
見返しから別丁扉、本扉、奥付…と風景を印刷したのは、円環するメビウスの輪のイメージ。
ジャンル|ミステリー・サスペンス・写真/コラージュ