装画はshironeさん。

ねえ、私と一緒に逃げてくださらない？
愛し合う二人の女学生は、恋と夢の狭間で揺れ動く……。少女たちの切ない恋や憧れを描くいた幻の短編集、待望の復刊。

3ヶ月連続で吉屋信子の作品を刊行する企画。現代の女性読者を主なターゲットとして設定し、それぞれ主人公格の女性を単体で別々のイラストレーターさんに描いていただく方針を決定。デザインの雰囲気などはある程度寄せつつ、フォーマットを作ってシリーズ感を出すことはせず、作品ごとの魅力を最大限に引き出せる装幀を目指すことに。
百合短編集となる『返らぬ日』では、表題作に登場する彌生のイメージで、和装の女性を描いていただきました。儚さの中に芯の強さも感じられる女性像を目指し、目線や着物の色など、調整を重ねていただきました。