鏡面堂の殺人 周木律 (講談社) 装画は日田慶治さん。 現在は崩壊しているが、湖面に映るのは美しかった過去の姿。遠目からは砂時計のようにも見えます。螺旋状にまとわりつくワイヤーフレームが、実像(現在)と虚像(過去)を繋ぐようなイメージです。堂の崩壊は、ラストへ向かって収束していく破滅の道も示唆。