装画は佐伯佳美さん。
藤子・F・不二雄を愛する父が失踪して5年。理帆子は図書館で一人の青年に出会い、戸惑いつつ内面を見せていく。そして同じ頃に始まった不思議な警告。皆が愛する素敵な“道具”が私たちを照らすとき──。
辻村深月さんのデビュー20周年を記念して刊行される愛蔵版。オリジナルでおなじみの佐伯佳美さんのイラストを使用することを前提に、造本を検討。角背の上製本とし、三方(小口・天・地)に印刷をすることに。くじらと魚、三日月のイラストを佐伯さんに描き下ろしていただきました。
カバーには海を泳ぐくじらをあしらうことに。古い洋書のようにノド側に黒い帯を敷き、タイトルを載せるデザインとしました。あえて欧文タイトルに金箔を使用しています。
表面加工はスカッフフリーベルベット。見た目には高級感が、またしっとりと指に吸いつくような感触があります。
カバー袖から見返しに繋がるようにイラストを印刷。目次や扉にもイラストを使わせていただいております。こちらは、ノベルスのために描かれたものを流用させていただきました。これらのイラストは、本文でもふんだんに使わせていただいています。
本文の印刷には青の特色を採用。また、愛蔵版ならではのスペシャルアイテムとして封入されたクリアしおりのデザインも担当しています。
ジャンル|イラスト・ミステリー・サスペンス