ジャンル|イラスト・ホラー

霧の出る森

嗣人 (竹書房)

装画は遠田志帆さん。

福岡某所にあるその山は、かつて禁足地で信仰の対象だった。裾野に広がる深い森と白い霧は、近付く人々を無作為に呑み込んでいく……。

「白い霧の中から現れた死者が生者を連れていってしまう」という作中の設定を、装幀で表現。カバーには霧の中からのびる手だけを印刷し、霧に見立てたカバーを書籍本体にかけると、本表紙に配置された女性の顔がぼんやり浮かび上がる、という仕様に。
女性の表情や手の見せ方は、遠田さんにたくさんの案をご提案いただいた中から選び抜きました。
カバーの資材には、やや透ける用紙であるクラフトペーパーグロスホワイトを採用。印刷はあえてスミ一色としています。霧のゆらぎを反映したタイトルは、実はカバー・表紙・別丁扉で、すべてゆらぎの形状を変えております。
目次や扉など、本文付き物のデザインも担当。本文デザインにも霧のあやしい雰囲気を反映しました。