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青ひげ夫人と秘密の部屋 「見たな」の文学史

千野帽子 (光文社)

装画はギュスターヴ・ドレ。

「あれ、この設定、前にどっかで読んだことがある」
幼児の記憶のかけらを手に、文学理論家・千野帽子が、300年の謎を追って文学史に分け入る──。そこでは作家たちが、「青ひげ」をお題とした果てしない“大喜利”を繰り広げていた!

文学史上綿々と受け継がれてきた「青ひげ」の物語の遺伝子は、現在も幅広いジャンルに存在しており、そのルーツと子孫を探る、という作品。よって、ペロー『青ひげ』の挿絵を装画として使用することに。絵にタイトルを載せず、評論らしい知的なデザインを標榜しました。
本文フォーマットの作成、目次や扉など付き物のデザインも担当。上品さ・知的さと、可読性の高さの両立を目指しました。