日常を破壊し、普通の人々を虫けらのように殺してくれるホラーは、僕にとって救済だった──。
さまざまな異形たちが虚実のあわいで饗宴を繰り広げる、恐怖短編集。
子どもの気配のする場所の写真をベースに、不安と歪みを感じる装幀にしてほしい、というオーダー。廃虚のような教室にカラフルな椅子が並ぶという、眺めているとなぜか不安になるビジュアルが採用に。
カバー・本表紙共に、以前装幀を担当した『ひとんち』とのデザイン的な繋がりを意識しました。
帯には、先日モリサワからリリースされた写研クラシックスのフォントのひとつである「ボカッシイ」を使用しています。異形のもののおぞましい声が聞こえてくるようです。
目次や章扉など、本文付き物のデザインも担当。「異形短編集」らしく、黒を基調とした不穏なデザインに。
ジャンル|写真/コラージュ・ホラー