ジャンル|イラスト・ミステリー・サスペンス・青春・学園

首切り島の一夜

歌野晶午 (講談社)

装画はいとうあつきさん。

私は修学旅行の時、先生を殺すつもりでした──。
修学旅行再現ツアーで弥陀華島を訪れた元教師と生徒たち。嵐の夜、その中の一人が首を切られた死体となって発見され……。

学生たちの姿に割れる・砕け散るイメージを重ねることで、修学旅行生たちの楽しい時間が破壊される様子をビジュアル化。当初写真での構成も検討しましたが、最適なシチュエーションを再現するため、いとうあつきさんに装画をご依頼。
タイトルはセンターに貫通させる、帯は長帯とするなど、デザイン的な条件を固めた上で、依頼を進めました。
キャンプファイヤーの赤と星空の青を織り交ぜ、さらに過去と現在が混ざり合う、美しくも不穏な絵を仕上げていただきました。
割れたガラスのエッジが事件現場の孤島に打ち寄せる波のようにも見えます。
本文デザインも担当。作中作の扱いをどうするかなど、ご相談を重ねながら仕上げました。