装画は村田修さん。
奇妙な紋様が刻まれた魔偶は、所有する者に福と禍をもたらす……。噂を聞いて旧家を訪れた刀城言耶が巻き込まれた事件とは。
表題作含め4篇を収録した「刀城言耶」シリーズ中短篇集。
仮面の妖しさとレトロな日本的恐怖が共存した装画。血のように赤い空と、空洞の顔の中に覗く景色が意味深です。
タイトルや帯のレイアウトや書体は、講談社文庫の三津田作品のイメージを踏襲。
目次や扉のデザインも担当。ここでも村田修さんの絵を使わせていただきました。妖しさと不穏さが本から滲み出てくるような1冊です。