装画は石黒亜矢子さん。
何が起きているのか。或いは、起きていないのか。
父を殺した記憶を蘇らせた女、父の死の謎を追う男、消えた三つの死体──。
謎に導かれるように人々は日光に集い、鵼のようなキメラが形作られていく……。
頭は猿、手足は虎、尾は蛇という化鳥・鵼は、石黒亜矢子さんによる作画。あらためて既刊のデザインを確認し、タイトルの色や位置関係を調整して、印象が似ないよう注意しています。
タイトルの「碑」を意識し、背景には黒い大理石をセレクト。鵼が描かれた巻物の端の処理をどうするかなど、細部までご相談と調整を重ねながら仕上げました。
17年ぶりの百鬼夜行シリーズ最新刊ということで、帯の資材にはお祭り感のある金の紙を採用。「古き良き講談社ノベルスの帯」を意識したレイアウトです。
ノベルスといえば、の栞のデザインも担当しました。
ジャンル|イラスト・ミステリー・サスペンス