ジャンル|写真/コラージュ・SF・ファンタジー

標本作家

小川楽喜 (早川書房)

わたしの使命は、人類の物語の最期を、看取ること。
80万年後、人類が滅亡した世界。不老不死の存在として再生させられた作家たちは、果てのない創作を続けていた。「彼女」が現れるまで……。

第10回・ハヤカワSFコンテスト大賞受賞作。
人類が滅亡した世界で上位存在によって再生され、廃墟に囲まれ雪に閉ざされた館で永遠に物語を紡ぎ続ける文豪たち。そんな作品の世界観を表現するため、作中登場する作家たちのモデルの肖像、本、館、廃墟といったモチーフをコラージュし、格調高いビジュアルを目指すことに。
レトロな昔の物語には見えないよう、エレメントの重ね方で、SF的・未来的な印象も演出。
タイトルなどのフォントの選び方・レイアウトは、スタンダードなものとして、重厚感をプラス。
帯のデザインもシンプルかつ端正なものとして、知的で美しい仕上がりを目指しました。