美術品を愛する旧華族烏丸家の嫡男・治道は、望まぬまま土地開発という家業の業に巻き込まれていく。彼の人生の岐路には、常に家宝の刀の存在があった──。
東京の発展を支えた一族の愛憎を描き出す、美と血のノワール。
「都市・東京」「日本刀」を組み合わせた装幀にしたいというオーダー。刀身に東京のビル群が写り込む、シンプルながら鋭い印象のビジュアルに。タイトルは帯まで貫通させて大きく見せる、迫力あるデザインとしています。
カバーが比較的色彩のトーンを抑えた重厚感のあるものとなった一方、帯はメインの惹句に色をつけ、画面から浮き上がるようなデザインに。
目次や扉など、本文付き物のデザインも担当。本表紙から繰り返す形で東京の街並みを見せています。
ジャンル|文芸・写真/コラージュ・ハードボイルド・ノワール