2022年12月に刊行された『俺が公園でペリカンにした話』と、同作の原典的作品である『日々狂々、怪談日和』の2冊をA4版ハードカバー仕様とし、オリジナルデザインの箱に収めた巨大版。シリアルナンバー入りのTシャツも同梱されています。購入者特典であるオンラインイベントの登録方法説明書も含め、トータルでデザインを担当しました。
『俺が公園でペリカンにした話』の装幀は、通常版のデザインを踏襲。「ヒッチハイクのサインを出しているペリカンの刻印のある男の手」をメインモチーフに。あえて生っぽさを排して写真は使わず、アイコンのような表現を採用。本文の版面も通常版をそのまま拡大したのですが、扉などには平山夢明撮影写真を使用しています。
『日々狂々、怪談日和』の装幀は、「ペリカン」のデザインを発展させたもの。内容は平山さんの日常を綴った日記なので、「平山夢明の脳を覗き見る」をトータルのデザインコンセプトに設定しました。版面などに散りばめたのは『独白するユニバーサル横メルカトル』から踏襲したモチーフ。シナプスをイメージしています。
TシャツはXLサイズ。シリアルナンバーは背面に記載されています(お選びいただくことはできません)。タグもオリジナル仕様で、こちらのデザインも担当いたしました。
書籍2冊とTシャツを収めるにはどんな設計の箱が適しているか、何度もやりとりや試作を重ねながら仕様を固めていきました。合わせて輸送箱のデザインも担当しています。
ちなみに、『俺が公園でペリカンにした話』巨大版は584ページ・2030g、『日々狂々、怪談日和』巨大版は256ページ・1080gとのこと。読んでいるといろんな意味でグラグラしてくるスペシャルな仕上がりとなりました。