2014年8月16日、京都「元・立誠小学校」にてレクチャーをしてまいりました。
ある日のこと、「なりゆきサーカス」なる関西のイラストレーターさんのグループから、「関西在住のイラストレーターさんたちに装画のレクチャーをお願いします!」といったご依頼のお手紙をいただきました。
一瞬どなたか宛に向けたお手紙が何かの間違いで届いたのでないかと思いましたが、「みんなの親分」マルプデザインの清水さんのご推挙とのことで、それはもう坂野でよろしければと二つ返事です、はい。
どうせやるのであれば有意義な会にしたく、こちらから一方的に伝えるのではなくてデザイナーに聞きたいことを事前にヒアリングし、当日現地で回答するかたちのレクチャーにしようと、主催のタケウマさんにご連絡。
さらに課題図書を設定して実際に装画を描いていただき、それを坂野がカバーデザインに上げたもの、そして当日持ち込みの作品合わせて講評する、2段構えで挑むことにしました。
→詳細は「第2回なりゆき寺子屋」の告知をご参照いただければ幸いです。
参加者は関西在住のイラストレーターさん37名となりました。
・ 既に装画のお仕事をされている方
・ 装画を描くお仕事をめざされている方
・ 装幀ってどんなお仕事なのかを知りたい方
驚くことに内訳は、男性2名、女性35名という事態。が、がんばろう男!
第2回 なりゆき寺子屋
前半 : 講演 「イラストレーターとデザイナーの本音通信」
後半: 講評会 「装画探究」
前半は要するに質疑応答なのですが、例えばこんな感じのご質問が多数。
ほか「営業のしかたについて」「どんな絵が受け入れられるのか」等々。
「坂野の経験から」という前置きをつけましたが、出来るだけ「実践的」な回答をめざしました。
そうこうしていると約90分があっという間に過ぎてしまい最後は駆け足気味になってしまいましてすみません…。
そして後半は装画の講評会。
締切までに絵を送ってくださった先着10名分を「坂野がカバーデザインに仕上げます」というルールでしたが、皆さんとても熱意に溢れていて、結局締切までに送ってくださった17名分のイラスト全てをカバーデザインに仕立てました。とにかくデザインするのがとても楽しかったです。
課題図書はこちらの三冊です。
A 迫りくる自分 似鳥鶏 著(光文社)→ 近作のミステリ小説
B 架空列車 岡本学 著(講談社)→ 近作の純文学作品
C 潮騒 三島由紀夫 著(新潮社)→ 古典名作
ではでは課題提出をしてくださった17名の方の作品すべてを紹介させていただきます!
(左:原画 右:装幀に仕上げたもの(タイトルの置き方でかわる印象))
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「迫り来る自分」
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「潮騒」
●長谷さちあさん
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「架空列車」
●川嶋えりかさん
参加されたみなさんのブログもとても熱いです!
・【第2回 なりゆき寺子屋】welle designの坂野公一さん上洛|NoTE
・潮騒 装画イメージ|sign from snuf
・第二回「なりゆき寺子屋」に参加してきました。|リリヤン
・なりゆきサーカス寺子屋に参加しました|nunotomono
・装丁の夏!(その2)|ニキニキ -blog-
・イラストレーターの勉強会「第2回 なりゆき寺子屋」参加記録
・空色帖
・第2回「なりゆき寺子屋」に参加させて頂きました★
ご本家、「なりゆきサーカス」の皆さんによるおまとめ。
・なりゆき寺子屋 第二回“Welle Designの坂野さんがやって来る”レポ
「お!」っと思われたイラストレーターさんがいましたら是非是非連絡をとってみてください!
※URLの抜けや不備ありましたらご指摘いただければ幸いです。
レクチャーする側がとても刺激を受けた一日でした。
参加された皆さま、なりゆきサーカスの皆さま、坂野をご推挙いただいたマルプデザインの清水良洋さんに深く御礼申し上げます。
最後に。
せっかくなので当日の会場風景を。まぁすんごい雨でした…。
撮影:サタケシュンスケ 生駒さち子 節丸朝子