作家の辻村深月さんのデビュー20周年を記念したスペシャルオンラインイベントに、坂野が出演いたしました。
坂野が初めて辻村作品の装幀を手がけたのは、ノベルス版『凍りのくじら』でした。時を経て、同作と『ぼくのメジャースプーン』の限定愛蔵版の装幀を担当させていただいたご縁もあり、今回のオファーをいただきました。
装幀ができあがるまでの経緯(アイディアの源泉、上下巻を使った見せ方についてなど)や、いつも心強い味方でいてくださる「チーム辻村」のお話をしたり、辻村作品の装画をたくさん手がけられているイラストレーター・佐伯佳美さんから貴重なラフスケッチ(本邦初公開!)をお見せいただいたりという、たいへんスペシャルなイベントとなりました。
佐伯さんからお借りしたたくさんの原画や、これまで辻村さんが講談社で刊行された作品たちが並ぶスタジオは壮観。実際に本を手に取りながらお話をさせていただきました。
イベントの最後には、20周年を記念してデビュー作『冷たい校舎の時は止まる』を模したケーキが登場。文庫の上巻の装幀がプリントされています。終始辻村さんとその作品への愛とリスペクトに溢れた、素敵な空間でした。
こちらのイベントのアーカイブは、文庫フェアの抽選に当選された方、限定愛蔵版『凍りのくじら』『ぼくのメジャースプーン』をご購入いただいた方を対象に、2025年5月30日まで限定公開されています。これからご覧になりたい方は、限定愛蔵版に封入されているチラシに記載のアーカイブURLからご視聴ください。
余談ですが、辻村さんの20周年を祝うロゴのデザインも、弊社が担当しております。こちらを大きく使った記念パネルが講談社本館前のショーケースに掲出されていたので、撮影させていただきました。お近くにお越しの機会があれば、ぜひご覧ください。